iDeCo から企業型確定拠出年金へ資産の移管をやってみた
合格年度が思い出せないぐらいはるか昔に FP 2 級を取得しているアノテーション・テクニカルサポートチームの 村上です。
アノテーションへジョインした際に、確定拠出年金個人型(以下 iDeCo)から確定拠出年金企業型への資産の移管をする機会があったので、手続きについてまとめてみました。
iDeCo から確定拠出年金企業型への資産の移管については、ネット上でも情報が少ないので、どなたかの参考になれば。
iDeCo 加入者の前提
現在、iDeCo に加入されている方は、主に下記 2パターンとなると思います。
- 国民年金第1号被保険者(個人事業主・フリー)、国民年金第3号被保険者(主夫・主婦)などの国民年金加入者で、ご自身の判断でiDeCo に加入した。
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確定拠出年金の企業型を導入していた会社を退職した後に、フリーや確定拠出年金の企業型を導入していない企業で働くこととなり、iDeCo に移行した。
私の場合は、パターン 2 に該当しました。
参考までに、確定拠出年金企業型から iDeCo への資産の移管についても、ご自身で手続きをしないと資産の移管はされません。
ご自身で iDeCo への移管を行わない場合は、確定拠出年金企業型の資格喪失6カ月後に、国民年金基金連合会へ強制的に資産が移管されます。
強制移管時には、移換手数料と月々の少額の手数料もかかりますのでご注意ください。
詳しくは、下記ブログをご一読ください。
(下記ブログは本ブログと逆の手続きとなります。企業型 ⇒ iDeCo )
確定拠出年金を企業型から個人型に移行した際の手続きと掛かる日数をまとめてみた
【参考情報】
確定拠出年金導入企業も2パターン
確定拠出年金企業型を導入している企業も、iDeCo との併用を認めてる場合と、確定拠出年金企業型利用のみを認めている場合の2パターンがあります。
実際には、確定拠出年金企業型利用のみを認めている企業が多いようです。
2022 年 10 月からは、本人の意思だけで iDeCo との併用が選択できるようになります。
(詳しくは下記 iDeCo 公式ページをご覧ください。)
加入者か運用指図者かで手続きも変わる
【加入者】とは
iDeCo の口座に掛金を毎月拠出している人(毎月掛金を支払っている人)
【運用指図者】とは
今まで確定拠出年金口座に預け入れた掛金と運用益のみを運用している人(月々の追加の掛金は無し)
※過去に企業型から iDeCo へ資産移管した方は、加入者か運用指図者のどちらかを選択されているので、ご自身が加入者か運用指図者かにより、以下の移管手続きが変わります。
移管手続きについて
【加入者の場合】
まず、現在利用している iDeCo の金融機関へ問い合わせをして、加入者資格喪失届を入手します。
私が利用していた金融機関 HP 上では、「各種申請/変更手続き等」の「就職・退職・結婚等で被保険者種別が変更した(加入者のみ)」に申請ページがありました。
申請にあたって、氏名、住所、基礎年金番号が必要でした。
①郵送されてきた加入者資格喪失届に記入した後、確定拠出年金個人型で利用している金融機関へ記入済み届けを返送
②転職先の企業で、「個人別管理資産移換依頼書」に必要事項を記入してもらい、移管先の企業型金融機関へ提出する。
①、②の手続きを経て、短くて1か月、通常は2か月ほどで資産の移管が完了するようです。
【運用指図者の場合】
iDeCo で利用している金融機関へ書類の提出は不要。
転職先の企業へ iDeCo の資産を確定拠出年金企業型へ移管したい旨を伝える。
転職先企業から渡された関連書類に必要事項を記入し、後は転職先企業に対応をしてもらう。
※あくまで、私が加入していた金融機関での手続きをまとめたものであり、金融機関によっては手続き方法が変わる場合があります。
申請してから資産移行までにかかった期間
2021 年 12 月末に会社へ移管手続きを依頼して、実際に資産の移管が完了したのは 2 月 14 日でした。
年末年始を挟んでいたので、思いのほか早かったという印象です。
労務チーム様、いつもありがとうございます!!!
まとめ
iDeCo の加入者か、運用指図者かによって、申請手続きが変わります!
加入者として申請してから差し戻しとなると、それだけで結構な時間がかかるのでご注意ください。(経験談)
以上、FP 2 級エンジニアの村上でした。
参考資料
アノテーション株式会社について
アノテーション株式会社は、クラスメソッド社のグループ企業として「オペレーション・エクセレンス」を担える企業を目指してチャレンジを続けています。「らしく働く、らしく生きる」のスローガンを掲げ、様々な背景をもつ多様なメンバーが自由度の高い働き方を通してお客様へサービスを提供し続けてきました。現在当社では一緒に会社を盛り上げていただけるメンバーを募集中です。少しでもご興味あれば、アノテーション株式会社WEBサイトをご覧ください。